ULA Equipment Dragonfly|ワンバッグトラベルに最適な軽量バックパックのヒーローイメージ

ULA Equipment Dragonfly レビュー|革新的な軽量トラベルパックを徹底解説

世界的に人気が高まっている、バックパックひとつで旅を完結させるミニマルな旅のスタイル「ワンバッグトラベル」。

アメリカ・ユタ州のバックパックメーカー ULA Equipment(ULA)からも、このスタイルにぴったり当てはまる「Dragonfly(ドラゴンフライ)」というモデルがリリースされています。実はこの Dragonfly、本国アメリカでは ULA を象徴するモデルのひとつとして、カルト的な支持を集めているバックパックなんでです。

一方、日本では ULカルチャーが好きな人の間では知られているものの、「なんとなく軽そう」「使いやすそう」というイメージはあっても、“なぜアメリカのハイカーやミニマルなトラベラーたちからここまで支持されているのか?”その理由までは意外と知られていないことが多いように感じます。

そこで今回は、Dragonfly が多くのUL志向のハイカーに選ばれる理由や特徴を、ULAオーナーのインタビューや海外レビューの情報で得た知識を交えながら、分かりやすく解説していきます。購入を検討している方はもちろん、「軽くて使いやすい旅行用バックパックを探している」という方にも役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。

Dragonfly は、ULA の哲学が詰まった “毎日持ち歩きたくなる軽量旅行カバン”


Dragonfly を一言で表すなら、まさにこの表現に尽きます。ただし Dragonfly の魅力を理解するうえで本当に大切なのは、“ULA の哲学が詰まっている”という点です。

ULA はロングトレイルの現場で、長距離を歩き切るための「快適さ・丈夫さ・軽さ」のバランスを徹底的に追求してきたメーカーです。これは彼らが理念として掲げている“COMFORTABLE, DURABLE & ULTRALIGHT BACKPACKING EQUIPMENT SEWN IN THE USA”という言葉からも伝わってきます。

派手なスペックを並べるのではなく、マーケティングよりも「使って初めてわかる圧倒的な背負い心地と快適さ」を重視してきた結果、多くのハイカーが「ロングハイク向けの重さが消えるような背負い心地」と表現するほどの評価を獲得してきました。

そして創業当初から変わらない Made in USA のものづくりを続ける姿勢。それこそが ULA の哲学であり、Dragonfly を“毎日持ち歩きたくなる軽量旅行カバン”と表現した理由なのです。


ULA Equipment Dragonfly|ROBICモデル(グリーン)と ULTRAモデル(ブラック)の正面デザイン比較画像
登山バッグの機能性とトラベルバッグの使いやすさを掛け合わせたシンプルなデザインは、実際の容量を感じさせない取り回しの良さと軽さが特徴。“毎日持ち歩きたくなる”と感じられる、ULA らしい快適さが詰まっている。

Dragonfly がUL志向の人々に選ばれる理由

旅行向けバッグとしては革新的だった軽さ

Dragonfly は、ULA が長年ロングトレイルの現場で磨き上げてきた「軽量性・快適性・丈夫さ」という3つの要素を高い次元で両立させる“哲学”を、そのままワンバッグトラベル用途に落とし込んだモデルです。前身モデルである Everyday と見た目こそ大きく変わらないものの、重量は約1040gから770gへと大幅な軽量化が実現されました。

当時の海外レビューでは、この軽さについて “驚異的な軽さ(remarkably lightweight)”と表現されるなど、後発の30Lクラスの旅行バックパックとしては異例の高い評価を受けています。実際、当時の同容量帯のパックは1kg超えが一般的で、収納ギミックや耐久性を優先した「重いが頑丈」という価値観が主流でした。

そんな中で Dragonfly が770gを達成できた理由のひとつが、ULA を象徴する自社素材「ULA ROBIC」の採用です。従来主流だったバリスティックナイロンやコーデュラと比較して、ROBIC は十分な強度を維持しながらも大幅な軽量化が可能で、UL的アプローチをトラベルバッグ分野に持ち込んだ最初のモデルと言っても過言ではありません。

さらに特筆すべきなのは、軽さだけでなく、ULA が長年ロングトレイルの現場で培ってきた “快適性を重視した設計思想”が Dragonfly にも色濃く反映されている点です。

その結果、旅行はもちろん、日常でもライトトレッキングでも快適に使えるトラベルバッグとして、UL志向のハイカーを中心に支持される独自のポジションを確立することになりました。



ULA Equipment Dragonfly|刺繍ロゴのディテール画像
「快適さ・丈夫さ・軽さ」に優れたバックパックは ROBIC の開発なくしては実現しなかったと言っても過言ではない。ULA のアイコンとも言える素材だ。


ULTRA素材の登場が Dragonfly を“次世代のトラベルバッグ”へ押し上げた

Dragonfly が市場に最も大きなインパクトを与えたのは、まさにこのタイミングと言ってよいでしょう。UL業界では長らく、軽量かつ高い防水性を備えた DCF(Dyneema Composite Fabric)がスタンダードでしたが、Challenge社が ULTRA という新素材を発表したことで状況は大きく変わります。ULTRA 素材は DCF と同様の軽さと防水性を持ちながら、DCF の弱点であった耐摩耗性を大幅に改善し、より高い引き裂き強度を備えた革新的ファブリックです。

ULA はこの素材をいち早く Dragonfly に採用し、さらに ULTRA にホワイトタフタを重ねる独自の仕上げを施すことで、バックパックとしての使いやすさを大きく底上げしました。これは快適さに徹底してこだわる ULA らしい配慮であり、このアップデートによって Dragonfly は「登山にも使える軽量トラベルバッグ」から「万能な軽量トラベルバッグ」へと進化し、市場から非常に高い評価を受けることになります。

さらにこの時期は、ミニマリズムが成熟し、“少ないモノで快適に旅をする”という価値観が広く浸透した背景とも重なります。Dragonfly の削ぎ落とされた構造はミニマル志向とも相性が良く、ULTRA 素材の無機質でシャープな質感が加わったことで、機能性だけでなく“デザインとしての魅力”も高まりました。その結果、ハイカーだけでなく都市型ミニマリストやトラベラーからも支持が広がることになります。

こうした性能向上と時代性の後押しが重なり、ULTRA版の Dragonfly は発売直後からベストセラーとなり、ULA を代表するラインナップのひとつとして確固たる地位を築いていきます。これが トラベルバッグ市場で Dragonfly が確固たる地位を得る大きなきっかけとなり、その後は他の UL メーカーからも“旅行を強く意識したバックパック”が登場する流れへと広がっていくことになります。


ULA Equipment Dragonfly ULTRAモデル|ULTRAファブリック(ブラック)の素材ディテール画像
Dragonfly に使用されている ULTRA 400TX は使いこんだレザーのような質感が特徴的で、使い込むほどにさらに味が出る。


Dragonfly の特徴


荷物の出し入れを快適にするフロントローディング構造

Dragonfly を象徴する機能のひとつが、前面のフラップが270°まで大きく開くフロントローディング構造です。旅行カバンやカメラバッグで採用されることが多い形式で、荷物の出し入れがスムーズになり、パッキングの手間が大きく軽減されます。

また、フラップ裏には小物を整理しやすい2つのメッシュポケットを配置。宿泊先では椅子やベッドの上に開くだけで、そのまま簡易クロゼットのように使えるのも便利な点です。この“フルオープンで扱いやすい構造”が、Dragonfly を旅や日常使いでも高く評価される理由のひとつになっています。


ULA Equipment Dragonfly|内部ストラップで荷物を固定できるメインコンパートメント構造のディテール画像
中に入れた荷物は、内部の2本のストラップでしっかり固定できるため、荷物が少ないときでも中身が乱れにくい。


ワンバッグトラベルに最適な、取り回しの良いサイズ感

サイズについてはあまり目立つ部分ではありませんが、実はこのサイズ感こそが Dragonfly が旅を快適にしてくれる大きな特徴のひとつなんです。

容量は30Lと36Lの2サイズのバリエーションが用意されています。30Lモデルは、ミニマルな旅であれば3〜4泊にも対応できる絶妙なサイズ感で、外寸は約47 × 28 × 18cm。ほとんどの航空会社で機内持ち込みが可能なサイズであり、前の座席下にも収まりやすいため、自宅から空港、機内、そして目的地まで、余計なストレスを感じることなくスムーズに移動できます。

余分な荷物を持たず、バックパックひとつで旅を完結させる「ワンバッグトラベル」というスタイルを目指す人にとって、Dragonfly はまさに理想的なサイズ感と言えるでしょう。


より多くの荷物を運べる36Lサイズ

Dragonfly はもともと30Lのみのラインアップでしたが、ユーザーからの多くの要望を受け、36Lサイズが追加されました。30Lと同様にトラベル用途を主軸としながらも、より容量に余裕を持たせた設計となっています。

30cm程度の撮影機材用インナーケースを収納できるスペースがあり、大型のノートPCやカメラ機材などを持って移動するクリエイターにも適したサイズ感です。軽量性と高い耐久性を両立している点は、Dragonflyらしさそのままと言えるでしょう。

36Lモデルも機内持ち込みに対応しており、前の座席下にも収まりやすい扱いやすさを維持しています。UL志向のハイカーはもちろん、ミニマルな旅を目指すワンバッグトラベラーや、Dragonfly 30Lでは少し容量に不安を感じる方に向けた選択肢として位置づけられています。



ULA Equipment Dragonfly ULTRAモデル|背面PCスリーブにノートPCを収納した状態のディテール画像
Dragonfly には30Lと36Lの2つの容量がラインナップされていますが、30Lの背面ポケットにはスリーブに入れた15インチまでのノートPCを収納可能。クッションは最小限ながら、PCが底面に直接当たりにくい“浮かせる構造”になっています。(36Lモデルでは 17インチのノートPCにも対応)


ロングトレイルで培われた、ULA らしい快適な背負い心地

ULA がロングトレイルの現場で、多くのハイカーから“背負い心地の良さ”で支持されてきたことは、冒頭でも触れましたが、その「快適さ」はこの Dragonfly にも受け継がれています。

大きく荷重のかかる肩には、ハイク向けのバックパックにも採用されているS型のショルダーストラップとチェストストラップを使用し背部分には軽さと通気性に配慮したクッションと剛性を高めるフォームパッドを採用し荷重をコントロールしています。実際に海外のレビューや口コミでも荷重バランスや肩の疲労については言及されていて ULA らしい快適さが評価されています。


ULA Equipment Dragonfly ROBICモデル|背面パネルとS型ショルダーストラップの構造ディテール画像
背面は、登山用バックパックさながらのしっかりした作りで、背負い心地へのこだわりが随所に感じられる。

ULA Equipment Dragonfly|後付けヒップベルトに対応するループのディテール画像
背面下部には、後付けヒップベルトに対応するループを装備。重い荷物を運ぶ際には、ここにベルトを付けて荷重を分散させることができる。(画像は Packratモデル)



無駄を削ぎ落としながらも実用性に優れた収納性

見た目からも分かるように Dragonfly の収納はULバックパックのようなシンプルなレイアウトです。大きなメインコンパートメント、表面の大きなメッシュポケット、背面のスリーブという無駄を削ぎ落とした必要最低限の構成が、逆に荷物の出し入れに迷うことなく「荷物を探す」というストレスから解放してくれます。

また全面のメッシュは登山用バックパックをベースにしているので、ボトルポケットへのアクセスがよく、荷物の分量に応じて可変するなど非常に使いやすい仕上がりになっています。


ULA Equipment Dragonfly|サイドメッシュポケットに1Lナルゲンボトルを収納した状態のディテール画像
フロントとサイドポケットには ULTRA Stretch Mesh を採用。使わないときはすっきり収まり、1Lのナルゲンもゆったり入って取り出しやすく、落ちにくい。


Dragonfly に使われる素材の特徴


400 ROBIC ナイロン

ULA の定番として長く採用されてきた信頼性の高い素材。格子状のリップストップ構造によって引き裂き強度と耐摩耗性に優れ、DWR 加工と3層 PUコーティングによりしっかりした耐水性能も備えています。カジュアルなファッションにも合わせやすい、UL黎明期を彷彿とさせるクラシックな質感が魅力です。

ULA Equipment Dragonfly ROBICモデル(ブラック)|製品外観画像

Xpac VX21 モデル

しっかりとしたハリのある手触りと、型崩れしにくい高い安定感が特徴です。荷物を入れていない状態でも自立しやすく、内部の整理がしやすいため、街使いやトラベル用途にも相性の良い素材です。

また、裏地が明るく内部の視認性に優れ、ULTRA 400TX モデルよりも製品重量が軽いため、使いやすさと軽さのバランスに優れています。

ULA Equipment Dragonfly VX21モデル(コヨーテブラウン)|製品外観画像

Ultra 400TX

軽さと耐久性の両立において新たな基準を打ち立てた、革新的な次世代ファブリックです。
従来の400DクラスのDyneema系素材と比べて約20%軽く、耐摩耗性は4倍という圧倒的な性能を持ちます。

さらに400TXは、裏面に白いタフタ生地をラミネートした構造により生地にハリが生まれ、パックが型崩れしにくく、内部も明るく視認性が高いのが特徴です。軽量でありながらパッキングがしやすく、旅用バックパックとしての扱いやすさが大きな魅力となっています。

ULA Equipment Dragonfly ULTRAモデル(400TX・ブラック)|製品外観画像


容量:合計 30L/36L
最大積載量:11.4kg
重量:
30L:745g (Robic / VX21) /777g (Ultra 400TX)
36L:879g (Ultra 400TX)

*刺繍ロゴ付きモデルは TARCIT の別注になります。




以上いかがでしたでしょうか。
Dragonfly は、トラベル用途のバックパック中でも最軽量クラスでありながら、快適さ・丈夫さ・汎用性を高いレベルで両立した完成度の高いモデルです。ULA が好きな方はもちろん、軽量で使いやすい旅行バッグを探している方にも、ぜひ Dragonfly の世界を体感してみてください。


👉 ULA Equipment が ULハイカーに選ばれる4つの理由 を読む
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